入社後すぐに『ひょうきん族』に出演

 めでたく入社し、『オレたちひょうきん族』に“2代目ひょうきんアナ”としてアナウンサーとしての道を歩むことになった。

「初代の山村(美智)さんが新婚旅行に行かれることになって、私はピンチヒッターとして入ったんです。その年の6月まで研修をしていて、7月に収録が始まったんですよ。だから、まさに研修終わりの最初のテレビ出演でした」

 本番組の横澤彪プロデューサーからは“”「良い子ちゃん過ぎるよ。もうちょっと悪くした方がいいよ」とも言われた。

「それこそ、どうしたらいいのか分からなかったし、相手も島田紳助さんや西川のりおさんといったすごい方ばかりで。やっぱり気持ちとしては上手くやろうって意識しちゃうんですけど、横澤さんからは“”『上手くやろうとするな、もっと思いっきり返しちゃえ』みたいなことを言われたんです。でも、私の性格上、上手くできませんでした」

寺田理恵子(てらだ・りえこ)
1961年7月15日、東京都生まれ。聖心女子大学文学部卒業。A型。84年、フジテレビ入社。85~86年にバラエティ番組『オレたちひょうきん族』で2代目ひょうきんアナを務める。89年に結婚を期に退社、フリーとなる。98年に離婚。2000年に再婚し専業主婦として生活。しかし2012年に死別。2014年に復活。現在は朗読教室やアナウンススクールの講師を務めるかたわら、認知症サポーターとして朗読ボランティアや講演活動を行っている。

日々の名作音読で人生の深みを知る
日々の名作音読で人生の深みを知る

音読の力により人生の危機を乗り越え、再生させてきた著者が、音読の健康効果(自律神経のはたらきをよくし、ストレスを解消)にプラス、心の栄養にグッとシフトして音読作品をセレクト。古典から近代文学まで幅広い範囲から「生きるヒント」になるものを紹介。『四季を感じる毎朝音読』につづく音読本第3弾