自分がどういう人間かわかっていない
仕事を分けて考えないという生田さんは、『PICU 小児集中治療室』(フジテレビ系)では、明るくも芯の強い女性を演じ、『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系)では、主人公の忘れられない元カノを演じた。役柄の切り替えには苦労するのだろうか。
生田「その役のものの見方とか、人間としての軸をつかむのは、毎回、すごく苦労しています。現場でキャストの方やスタッフさんとコミュニケーションを取りながら、実際やってみて徐々に発見していく感じなんですけど、基本的にはどんな面も、自分の中にあるものだと思っています。
自分自身もどんな人間ですかって聞かれると、それは関わる人によっても違うと思うし、状況でも変わっちゃったりします。その人のどの側面にフォーカスしてそれを広げていくか、みたいなことを、それぞれ役ごとに模索していくって感じですね」
人は多面的であり、そのときによって、さまざまなあり方を見せる。先ほどの、仕事の現場が変わると自然に気持ちが切り替わるという言葉と、つながるものがありそうだ。
生田「そうかもしれないですね。よく人から、こういう人だよねって言われることはあるんですけど、意外と自分自身は、自分がどういう人間なのか分かっていないんですよ」