上演中止が余儀なくされた時期を乗り越えた戦友
そんな森崎さんとは共に苦しい時期を乗り越えた戦友としての意識もあるようだ。新型コロナウィルスの流行で、数々のステージが上演中止を余儀なくされた時期を振り返り、中川さんは噛みしめるように話してくれた。
「森崎さんが主人公のトニー役で出演していた『ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」Season2』が、感染拡大を防ぐために残り13ステージを残して全て上演中止になってしまったんです。
当時は僕も舞台人として苦しい思いをしていたんですが、自身の舞台が無くなってしまった森崎さんがそれでも腐らずに頑張っている姿を見て、すごく励みになったことを覚えています。彼にはまだまだ新しい魅力がたくさんあるはずですし、僕もそれをもっと見てみたいです」
森崎さんの活躍についてそう語った中川さんには、他にも注目しているミュージカル仲間がいる。それが男性ボーカルグループのLE VELVETS(ル・ヴェルヴェッツ)だ。中川さんに彼らの魅力についても聞いてみた。
「メンバー1人1人がそれぞれにミュージカルで活躍されていますが、皆さん声楽科を卒業されていますし、身長も高くて、なにか日本人離れしたような感覚がありますよね。
音楽性に関してもクラシックから、歌謡曲までなんでもこなされるイメージですし、ミュージカルへの出演もこれからますます増えていくでしょうから、ご一緒できることをとても楽しみにしています」