世界的スターと共演を重ねてきたトップダンサーで、近年は人気グループ・INIやME:Iを輩出した『PRODUCE 101 JAPAN 』シリーズなどの公開オーディション番組で、ダンストレーナーとして若きスターの卵たちを導く仲宗根梨乃。19歳で渡米して以来、ロスアンゼルスを拠点に、K-POPグループの振り付けやライブの演出、俳優など、幅広く活動。前向きで飾らない人柄ながら、凛とした佇まいなどで幅広い世代から親しまれている。そんな彼女の「THE CHANGE」に迫る。【第5回/全5回】

仲宗根梨乃 撮影/冨田望

 

 マイケル・ジャクソンに憧れ、エンターテイナーを目指し10代で渡米。ジャネット・ジャクソンやブリトニー・スピアーズ、グウェン・ステファニーら、スーパースターと共演するなど、世界トップレベルのダンサーとして活躍してきた、仲宗根梨乃さん。

 2010年代以降は、K-POPグループやアジア出身の人気アーティストの振り付けやライブ演出を担当するほか、近年は公開オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』シリーズで、ダンストレーナーなども務めている。自身の経験から、若いアーティストたちのメンタルヘルスの重要性を感じているという。

「自分自身、心身の不調を感じてダンスの一線から身を引いたこともあり、いま、改めて身体や心のケアの重要性を感じています。勉強して分かったのですが、頭(脳)は顕在意識、身体は潜在意識が出やすいといわれているそうです。ワークショップなどで生徒を受けもったりすると、つくづくダンスって本当にメンタルが出る表現だなと思います。自分が経験してきた道でもあるから、若い人たちに少しでもそれを活かしてほしいという気持ちが強いですね」