「だからいまも常に“がんばっていこう”と」

 だが、“当ててない”という自覚が、原動力のひとつでもある。

「だからいまも常に“がんばっていこう”というのがあるんです。この前も、ぱーてぃーちゃんと中京競馬場のイベントで一緒になったんですが、僕のほうが出番が先で、ステージ上でもう信じられないくらい大きい声を出して」

ーー後輩が出る前に、全力で。

「そうです。ぱーてぃーちゃんがやりやすい状況を作れたら、と思ってビビるくらいに大きい声を出したんです。まだこんなことやってるの!? みたいな感じですよ(笑)」

 その全力は、客前に限ったことではなく「その前の、ハイエースの中で控えていたときから」だった。

「信子ちゃんが“レボ☆リューション”をイジってきたから、その10倍くらいのボリュームで“レボ☆リューション!!!”と言って。ハイエースの中でね。負けないぞ! と思いながら(笑)。それを後日、信子ちゃんがラジオでしゃべってくれて。やっぱりそういうのが実を結ぶな、と思いますね」

ーーゴー☆ジャスさんといえば「いい人」が代名詞で、それによりネット界隈でやけに人気が高いですが、それを象徴するエピソードですね。

「やっぱり、売れていないから人に優しくしよう、という気持ちがあるんです。僕はニコ生に出させてもらうことがありますが、ネット民って芸能人があまり好きじゃないんですよ。ネット界隈に来ると煙たがられるんですが、僕が出ると“ゴー☆ジャスはいいよ”という感じで(笑)。なんかね、“世間、つらいっしょ?”みたいな感じで優しくしてくれるんですよ。そういうのがうれしいんですよね」

ゴー☆ジャス 撮影/有坂政晴