白塗りメイクで肩には鳥を乗せ、海賊帽子にきらびやかな紫の衣装をまとい、地球儀を激しく回し、国名を全力で叫ぶーー。一度見たら忘れられないうえ、何度も見ても新鮮な感情と愛着が湧き上がる、唯一無二のキャラ芸人「宇宙海賊」ゴー☆ジャスさん。「THE CHANGE」について問うと「まさしくレボ☆リューション! でございます!」と、全力で決め台詞を叫んでくれたのだった。【第2回/全5回】

ゴー☆ジャス 撮影/有坂政晴

「一発屋芸人」という代名詞があり、ダンディ坂野さんや波田陽区さん、ムーディ勝山さんなど、錚々たる芸人が名を連ねる。ゴー☆ジャスさんも「一発屋芸人」に該当するのかと思いきや、どうもその代名詞がしっくりこない。「一発屋」というイメージがあるようで、ない。なぜか。

「一発当ててないからですよ」

と、ご本人は冷静に答える。

ーーそうですかね…!?

「いや、本当に。自分でわかるんです。一発当ててないなって。“そんなの関係ねえ!”(※小島よしおさんのギャグ)は、学校で“言っちゃダメです”みたいなお触れが出たそうですが、“レボ☆リューション!”はそんなお触れ出ていないし。そういうところが“当てていない”ゆえんだし、やっぱり“当てていない”ということは、自分の中にいつもあるんですよ」

 レジェンド・ダンディ坂野さんを筆頭に、髭男爵さん、スギちゃんら“一発当てた”芸人は「額面が高い」と、生々しい事情を明かす。

「たまに、端数的な扱いで“一発屋”の中に僕が呼ばれることもあるんです。そういうときはマネージャーから“ちょっと……一発屋を装ってもらっていい……?”と言われて」

ーー一発屋を装う!?笑

「“しょうがねえなあ、装うか”って(笑)。それで舞台上では髭男爵から“おまえ売れてないやん!”とツッコまれて、"いやいや! 2008年に売れたじゃん! プチブレイクしたでしょ!”"してないやん”“わかった! プチじゃなくて、ナノブレイクならしたでしょ!?”というやりとりをしたり。売れてないんですよ」