『あいのり』主題歌がテレビ放送で流れた瞬間の喜び
いざプロのミュージシャンになった当時、川嶋さんは歌手デビューという「THE CHANGE」の瞬間になにを考えていたのだろう。
「私のデビュー曲は『あいのり』の主題歌でした。だからCDショップにデビュー発売日に自分のCDが置かれた日よりも、『あいのり』の放送で初めて自分の歌が主題歌として流れた、あの瞬間がデビューだったと思います。
その日の夜は興奮で眠れませんでした。頭のどこかで“お母さん、信じられる? 本当に私の歌、テレビで流れたよ”と母と会話しようとする自分がいました。本当に、すごく感動したのを覚えています。 自分の曲がたくさんの方に聞いてもらえる瞬間はもう、表現しがたい喜びがありました。それと同時に母の顔が浮かんできて……。
“今、お母さんの夢が叶ったんだよ”ということを強く思っている自分がいました。歌を誰かに聞いてもらえた喜びよりも、母にその報告をできた喜びの方が強かったです」