FUNKY MONKEY BABYS期限付きの活動にピリオドが

 ’13年にFUNKY MONKEY BABYSは解散する。最後に大きな花を咲かせたいという3人の望みが、ラストライブ「おまえ達との道FINAL~in 東京ドーム~」だったようだ。

「もともとケミカルは、いずれ実家の寺を継いで住職になることが決まっていましたから、ファンモンには期限があったんです。’10年ごろになると、ケミカルから“父親も高齢になってきたし、そろそろ住職になるための修行に行かなきゃいけない”という話が出てきました。僕としては、ファンモンを続けたい気持ちはあったけど、いつまでもつなぎ止めておくわけにはいかないですよね。’13年6月に“東京ドームでライブができる”とスタッフから聞いたとき、それが僕らのラストにふさわしいなと思いました。
 それに、いま思うとグループとしてのスタミナも切れかけてたんですよ。ファンモンを結成してから、ずっと短距離走を全力で走り続けてきたみたいな感じでした。“長い先まで見越して、ペース配分を考えて走る”なんてことができなかったから、このまま走り続けることはできないだろうなって。それに当時は、オリコンとかの数字がすごく重視されていたので、曲がヒットすればするほど“次はどうなるんだろう”“もうヒットを飛ばせないかもしれない”って、見えないプレッシャーにもさらされてましたね」

(つづく)

ファンキー加藤 撮影/有坂政晴

ファンキー加藤
1978年12⽉18⽇ 生まれ、東京都⼋王⼦市出身。’04年1⽉ 地元⼋王⼦でFUNKY MONKEY BABYSを結成し、リーダーを務める。’06年1⽉ 『そのまんま東へ』でメジャーデビュー。’09年より『NHK紅⽩歌合戦』に4年連続出場し国民的グループになるも、’13年6⽉に解散。’14年よりソロアーティストとして活動をスタートし、同年9⽉には⽇本武道館のステージに立った。ステージ上に酸素缶が欠かせないほど、熱量が高く、距離感の近いパフォーマンスでファンを捉えている。’16年には、映画『サブイボマスク』で初主演し、俳優業にも進出。ソロデビュー10周年となる’24年7月には、初のソロベストアルバム『My BEST』をリリース。9月からは全国10カ所を巡る「ファンキー加藤 10th Anniversary LIVE TOUR Your VOICE」を開催する。