俳優としてだけではなく、4人組バンド「DISH//」のボーカル・ギター担当としてアーティストとしても活躍中の北村匠海。最近では大人気コミックの実写化『幽☆遊☆白書』の浦飯幽助役、地上波でのドラマ『アンチヒーロー』(TBS系)での正義感の強い若手弁護士・赤峰柊斗役が好評、来年度前期NHK連続テレビ小説『あんぱん』への出演も決まっている。そして、『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』ではゲスト声優を担当。北村匠海にとっての転機“THE CHANGE”に迫る。【第4回/全4回】

北村匠海 撮影/冨田望 スタイリスト/Shinya Tokita ヘアメイク/Asako Satori

 今回、北村さんがゲスト声優を務めた『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』は、しんちゃんたちにとっての“ひと夏の思い出”ともいうべき物語だ。北村さんにとっての“夏の思い出”について聞いてみた。

「僕は4人組バンド『DISH//』としての活動もやっているので、学校生活での夏休みは、そっちの活動に充てたりしていたんです。中学3年生ぐらいの時だったんですけど、当時、バラエティ番組『水曜どうでしょう』の大ファン過ぎて、その番組の中の企画で『原付日本列島制覇』という、文字通り原付バイクで日本列島を縦断する企画があるんですが、それを真似て、バンドのメンバーと日本縦断のライブ巡りの旅をやったんです。それも2回(笑)。北海道の稚内から鹿児島までを自動車で縦断したんです。チラシ配りもやりましたし、飛び入りでライブハウスで演奏させてもらったこともありましたね。朝5時にスタッフにたたき起こされて“お前らカレー作れ!”って、“やれるわけないだろう!”って子供ながらに反抗して、喧嘩したこともありましたね(笑)。それが思い出深いですね」