「猿岩石を探す企画だって聞かされていなかった」

 『進め!電波少年』の出演者からは、やらせなしで本当にヒッチハイクや体当たり取材を行っていたことが度々、語られている。爆風スランプのふたりも例外ではなかった。

「最初は、猿岩石を探す企画だって聞かされていなかった。空港に着いて、“よし! 猿岩石に歌いに行くぞ”って気合を入れたら、ディレクターから“そこに立ってください。撮影を始めます”って言われた。そうしたらカメラが回り出して、土屋さん(土屋敏男・『電波少年』シリーズのプロデューサー)が、“これを首に掛けてください”って渡してきた。
 そのプラカードを読んだらインドの言葉で書いてあって、なんて書いてあるかわからないんですよ(笑)。そうしたら土屋さんが“これから猿岩石を探してもらいます”って言うんです。“はああ?“って驚きましたね。正面に立っていたマネージャーの顔を見たら、サッて目を合わせないんです(笑)。知っていたんだなって察しました。でもそうなったら、やるしかないんで、首からプラカードを下げて”行ってきまーす“って旅立ちました」

サンプラザ中野くん 撮影/松野葉子