オファーにはプレッシャーと感動が同時にあった
ーー監督は堤幸彦さんです。プレッシャーはありましたか?
「そうなんです。堤監督の作品だし、柳楽さんがいて、黒島さんがいて、中川大志さんもいて。“私、大丈夫かな?”というプレッシャーはありましたが、私にとってすごいチャンスなので、“キタキタ!”という感動もありました」
丸山さんが"チャンス”と話す本作は、夏目アラタが、つかみどころのまったくない連続殺人犯・真珠と獄中結婚することで翻弄され、と同時に観客も二転三転する真珠に最後まで惑わされ続ける。そんななかでアラタが心を許すのが、丸山さん演じる職場の先輩の桃山香、通称・桃ちゃん。台本を読んだとき、「何年もずっといっしょに仕事をしてきた間柄で、その信頼感を出すことができるか心配だった」と感じたという。
「でも、心配したって仕方がないというか、とにかく現場に行ってやってみないとわからないなあと思いました」
初めての映画での演技に対し、前向きさをのぞかせる丸山さん。初めてのドラマ出演は2020年、俳優歴4年とは思えない堂々とした演じっぷりだが、俳優としての評判は2023年放送の初主演ドラマ、NHK『ワタシってサバサバしてるから』の放送時には既に確固たるものとしていた。