『どか~ん』(1990年)や『サマーヌード』(1995年)、『拝啓、ジョン・レノン』(1996年)といった、色あせない名曲を送り出してきた2人組バンド、真心ブラザーズがデビュー35周年を迎える。2014年に自身のレーベル「Do Thing Recordings」を設立し、今夏も音楽フェスに参戦するなど、精力的に活動を続けているYO‐KINGさんと桜井秀俊さんに、真心ブラザーズにとっての「THE CHANGE」について語ってもらった。

真心ブラザーズ 撮影/有坂政晴

 デビューから35周年の節目を迎え、精力的に音楽活動を続ける真心ブラザーズ。真心ブラザーズではなく、プライベートのYO‐KINGさん、桜井秀俊さんそれぞれにとっての“THE CHANGE”についても迫ってみた。

YO‐KING 「’93年か、’94年のとき、尿管結石になったことですね。あまりの痛み、苦しみに、自分の死を意識したんですよ。そのときまでは、まだ若かったから“死”というものがよく分からなかった。でも、こんなに身近にあるんだって実感できたんです。 
 その後に治りましたけど、やっぱりそういう経験をしたことで、楽しむぞっていう気持ちというか、自分のパーソナリティがより強くなったと感じます。その“楽しむぞ”っていう気持ちは、ずっと自分の中では一貫してますね。そういう発想からきっと『KING OF ROCK』にもつながっていったんだと思います」

桜井秀俊 「バイクで転んで足を骨折しても、ただでは起きないみたいな」

YO‐KING 「そうね。やっぱり、物事を肯定していかないと損というか、肯定すると決めちゃった方が得ですよね。自分のしちゃったこと、起きた出来事は変えられない。特に、そういうちょっとネガティブなことが含まれてる事例が身に降りかかったときは、肯定するほうが今後の人生でお得ですよ。これって、俺が特別変わったことを言ってるわけじゃなく、まだ多くの人が知らないだけの話。この発想、知ったほうがいいなと思いますね。そうすると、今後が楽しくなるから」