かつてはアヒル口のベビーフェイスで語られることも多かった瀬戸康史。30代も半ばとなった今、映す角度によって、さまざまなに発色してみせる豊かな俳優であることは、疑いようがない。正統派から笑いに振り切ったユニークなキャラクターまで、ドラマ、映画、舞台と異なるフィールドもスマートに行き来する、瀬戸さんのTHE CHANGEとは──。【第3回/全4回】

瀬戸康史 撮影/有坂政晴

 芸能界デビューから20年目に入った瀬戸さん。年齢も30代半ばとなったが、変わらぬ見た目をキープしているように映る。

──瀬戸さんは体を絞ったり、体重を気にされることはありますか?

「一度、『ルパンの娘』(フジテレビ)のときに、役のために14キロ増量したんですよ」

──14キロ!

「一度増やしたことで太りやすくなったので、気を付けるようにはしてます。その前のドラマ『海月姫』(フジテレビ系)のときは、50キロくらいでめっちゃガリガリだったんです」

 瀬戸さんは芳根京子さん主演、東村アキコさん原作のドラマ『海月姫』で女装男子の蔵之介を演じた。

「もとがガリガリすぎたのがあるんですけど、そこから64キロまで増やしたので、血を吐くくらい食べて食べて。とにかく体重を増やすのが大変で。あれはもうやりたくないです」