国崎「出たらこっちのもんだから、たけしさんのネタを全部やった」

国崎「あれも、7分やったんじゃないかな。決められてたんですよ確か。4分厳守とか、いろいろ制約があったんです。全部だから本番前まで……思い出した、沼のネタをやる、って」

伊藤「沼ねー」

国崎「沼ってネタがあるんですけど、それ4分なんで、それをやるってずっとウソついて。でも、出たらこっちのもんだがら、それで、たけしさんのネタを全部やった。

 思い出した。リハで義太夫さんが最後みんなで歌う浅草キッド、ずっと練習してたんです。で、あんたら間違いでも浅草キッド歌わないでよ、って言われて。でも、こっちはネタの中にあるから、歌う箇所が。もうしょうがないって7分やって浅草キッド歌って終わったら、義太夫さんが、浅草キッドじゃなくて、ラブイズオーバーやってました。悪いことしたなーと思って」

 取材のラストに、2人にとってのTHE CHANGEを動画で撮らせてください、とお願いすると、「もちろんです!」と快く引き受け、最後までランジャタイであることを示してくれた。

 ランジャタイの周囲の状況は大きく変わった。しかし、伊藤さんと国崎さんの2人の関係とやっていることは、コンビを組んだ16年前から変わっていない。

■プロフィール ランジャタイ
伊藤幸司(いとう・こうじ)
1985年11月18日生まれ。鳥取県岩美郡出身。血液型A型。趣味は海水浴。
国崎和也(くにざき・かずや)
1987年9月3日生まれ。富山県氷見市出身。血液型A型。趣味はマンガ。
2006年に入学したNSC東京校12期で知り合ったが、伊藤が退学処分を受け、国崎も自主退学。07年にランジャタイを結成。2021年にM-1グランプリ決勝出場。2023年の2月に国崎が『へんなの』(太田出版)、5月に伊藤が『激ヤバ』(KADOKAWA)を出版。