俳優・平岡祐太は、2002年に人気タレントを数多く輩出してきた「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。話題のドラマや映画に立て続けに出演し、2005年 映画「スウィングガールズ」で「第28回日本アカデミー賞」新人俳優賞受賞、2009年にはドラマ『ゴッドハンド輝』(TBS)で連続ドラマ初主演を務めると、その後も大河や朝ドラなどに立て続けに出演するなど活躍を続けてきた。
好青年から悪役まで幅広い役をこなす彼にとっての重要な変化、「THE CHANGE」とはなんだったのだろうか?
「これ、動かしましょうか?」
いざ、取材を始めようとした段階で、取材陣と自分との距離が離れすぎていないかと、自ら率先して現場のテーブルを動かしはじめた平岡祐太さん。あわてて一緒にテーブルを持つことになったわれわれとは対照的に、平岡さんは終始穏やかに、落ち着いた様子だった。
その穏やかさはインタビュー中でも変わることはなかった。まず「仕事の中での変化」に関して質問してみると、「今回出演した映画『魔女の香水』でのことなんですが、現場でやったお芝居と、できあがりのイメージがすごく違いました」という答えが返ってきた。
「台本だと、わりとスッキリ書かれているところが、すごく濃厚なシーンになっていたんです。試写を見てびっくりしたんですが、キスシーンがすごく長い。お芝居だと2回しかキスをしていないんですが、劇場で見ると6回ぐらいしていて」
と、微笑んだ平岡さん。続けて、
「でもそこに監督の編集へのこだわりを感じました。台本で読んだ時の印象よりとても深い話になったと思います」と撮影を振り返った。