インスタグラムのフォロワーは780万人を超え、ファッションアイコンとして唯一無二のオーラを放つ水原希子。雑誌『SEVENTEEN』をはじめ、『ViVi』『MAQUIA』で専属モデルを務めるなど、モデルとして活躍。2010年に『ノルウェイの森』でスクリーンデビューを果たすと、以後も数々の作品に出演、俳優としても存在感を放つ。その活躍は国内だけに留まらず、世界中が注目する存在となった。今年の3月にLAに拠点を移し、更なる飛躍を続ける水原希子の“THE CHANGE”に迫る──。【第2回/全4回】

水原希子 撮影/冨田望 スタイリスト/小蔵昌子 ヘアメイク/池田奈穂

 水原希子さんが俳優の世界に飛び込んだのは2010年公開の『ノルウェイの森』から。撮影を終えて感じたのは「私にはお芝居は無理」という思いだったという。しかしそこから数多くの作品に出演。どんな心境の変化があったのだろうか。

「まず、初めての映画出演だった『ノルウェイの森』の撮影がすごくしんどかったんです。1日かけて1シーン撮れない日もあって、撮影自体が初めての私にとっては、“もう無理!”という感じだったんですよね。
 だから終わった時には“二度とお芝居はしない!”って決めてました。でもその後にいろいろな方から声が掛かって、そんなふうに思ってくれてるのなら頑張ります、みたいなそんな感じで、そこからは本当に場数を踏ませていただいて。いろいろ体験させていただき、その中で、30代に入って“これは自分が得意だな”、“不得意だな”ということもどんどんわかるようになって、挑戦することの面白さも少しずつ感じるようになりました。
 とくに映画というものは、私にとっては未だに挑戦する場だし、自分の気持ちをさらけ出したりすることは怖い作業でもあるんですけど、でもその中でも、“この人たちとだったら、それをやりたい”って思えるような機会も増えてきて、そういう瞬間に出会えるとやっててよかったなと思います」