国民的アイドルグループ「SMAP」から、1996年にオートレーサーへ転身した森且行。翌年デビュー戦で勝利すると、さらにその翌年、新人王に。2020年には40代にして「メンバーとの約束だった」悲願の日本一を達成。しかしそのわずか82日後、生命の危機すらあった落車事故による大ケガを負う。チェンジの連続のような人生。奇跡の復活を遂げ、現在もリハビリを続けながら“6色に彩られた星”が輝くヘルメットで走り続ける森さんが、自ら語るTHE CHANGEとは――。【第3回/全5回】
2021年1月のレース中に落車し、大ケガを負った森さん。「元の体に戻るのは難しい」「一生車椅子生活になるかもしれない」との診断・・・。歩くこともままならない状態の森さんに、カメラの密着がスタートした。
――『オートレーサー森且行 ―約束のオーバル ―劇場版』は、3年間にわたる密着映像が収められたドキュメンタリー映画です。森さん自身が映画を観た感想は?
「僕が知らないところでもカメラが回っていて、先生や兄貴、同期も協力してくれたりしているのを見て、“ありがとう”と感謝の気持ちでいっぱいになりました。特に担当医の石井(桂輔)先生なんて、僕の復帰戦のとき、すごい飛び跳ねて喜んでくれていて、一緒に辛い思いをしてくれていたことを改めて感じました。穂坂監督のおかげで、“こうやってみんなが助けてくれていたんだ、応援してくれてたんだ”と知ることができて、感謝の気持ちでいっぱいになりました」