篠原涼子さんといえば、1990年代から音楽にドラマ、映画と幅広く活躍を続けてきたマルチアーティスト。2024年の12月には舞台『見知らぬ女の手紙』(東京・紀伊国屋ホール)で濃厚なメロドラマの世界を表現。10代からいまに至るまで、多彩な人の生きざまを演じてきた篠原さんのTHE CHANGEとは。【第4回/全4回】

篠原涼子 撮影/有坂政晴 スタイリスト/ゴウダアツコ ヘアメイク/岡野瑞恵

 2001年の舞台『ハムレット』で役者として飛躍した篠原さんは、2000年代後半からドラマでヒット作を連発。ドラマ『アンフェア』(フジテレビ系)、『anego』『ハケンの品格』(ともに日テレ系)などで、さっそうとしたクールな女性像が当たり役に。世代を問わず、女性の憧れを集めるアイコン的存在としても活躍してきた。

 そんな篠原さんに「しんどくてもカッコよく人生を生きるコツ」を聞いてみると、「もちろん演じてきたのは架空の人で自分ではないんですが(笑)」と笑いつつ、穏やかに最近感じていることを語った。

「“自分で自分を大切にしないと”と、実感するようになりました。人は仕事モードだけでも生きていけませんし、肩肘張らないで自分のリズムで刻める時間が絶対に必要ですね」

 近年篠原さんがリラックスの源にしているのはヨガ。心身との向き合い方にも、ヨガから学んだことも。

「身体に良い呼吸法をヨガで知りました。ストレスを感じたりすると、息が止まっているそうなんです。映画を見たりして何かに集中しているときも。だから気づいていなくても、深い呼吸ができないだけで身体に負担がかかっているんですね。自分流の呼吸が健康を保つカギです」