真楪伶はキセキでできている

ーーその時期をどうやって乗り越えましたか?

「“時間”ですね。言葉を覚えて、仲良くしてくれるメンバーも増えて、ファンの方の応援も大きくなり、少しずつ解消していきました。今でも樋渡結依ちゃんは大親友です」

ーーまさに“時間薬”。生活面の苦労はありましたか?

「クレジットカードを持っていないので通販の代金を代引きで支払ったら、“小銭がないからお釣りは渡せません”と言われたりしたことがありました」

ーーえええ! ひどい!

「そもそもお部屋って電話番号がないと借りられないんです。電話番号は、住所がないと作れないんです。そこから大変でしたが、1軒目は事務所が力になってくれました。2度目のときは自分で探して自分で契約しました」

ーーすごい! タフですね。そして今年2月に卒業を発表しました。

「去年1年間、7作品でお芝居をやらせていただき、個人でやるお仕事の可能性ややりがいを感じ、決心しました」

ーー卒業のタイミングで「馬嘉伶」から「真楪伶」に改名されました。

「 “馬嘉伶”は本名そのままだったので、日本語で“まちゃりん”と読めるあて字にしました。後から分かったんですが、“楪”はキセキ(木・世・木)でできているんですよ!」

ーー写真集も発売されましたね。

「卒業の1週間後から撮影が始まりました。バリ島に行ったので、卒業旅行の気分でした。一生の宝になると思ったので、衣装を選んだり、アイディアを出したり。体も7~8キロしぼって腹筋も作ったんですよ。食事は豆腐と卵と牛乳中心。ジムには通わず一人でトレーニングしました」

ーーあいかわらず、ワンオペの達人ですね。今後のご予定は?

「舞台や演技の仕事の他、バラエティ番組なども頑張りたいです。それに、イラストやデザインも好きで、『ぱみぃ』というキャラクターを考案してグッズなどを展開しています。チーズケーキのコラボも控えています!」

ーー充実していますね! 気になるのが、AKB48を卒業して解禁になった恋愛は、いかがですか?

「恋愛、したいです! 優しくて、心が広くて尊敬できる人がいいです。絶賛募集中です。なんて思っているうちに、もう卒業して10か月たってしまいました……」

真楪伶(まちゃりん)
1996年12月21日、台湾生まれ。2015年「AKB48 台湾オーディション」に合格しデビュー。18年『ジャーバージャ』で初選抜に選ばれる。24年2月にAKB48から卒業、馬嘉伶から真楪伶に改名。女優、モデルの他、アパレルデザインなど幅広く活躍する。