80年代に全日本女子プロレスから誕生したクラッシュギャルズ。その活躍はリングのみならず、歌手デビューを始めドラマやバラエティ番組にも出演し、10代の少女たちを熱狂させた。その一翼を担っていたのが元プロレスラーのライオネス飛鳥さん。
Netflixで配信されたドラマ『極悪女王』では、ダンプ松本さんを中心に、ライオネス飛鳥さん、長与千種さんがクラッシュギャルズを結成し成長していく姿を描いている。また再び脚光を浴びえている女子プロレスだが、その渦中の人物だったといえるライオネス飛鳥さんにとっての人生のCHANGEは?【第3回/全4回】
全世界190か国で配信されているNetflixシリーズ『極悪女王』。ダンプ松本さんを演じるゆりやんレトリィバァさんの熱演以外にも、ライオネス飛鳥さんを演じた剛力彩芽さん、長与千種さんを演じた唐田えりかさんらの、プロレスを含めた当時の再現度が話題となっている。
──飛鳥さんは、どれくらいドラマの制作に関わっていましたか?
「千種は『極悪女王』の制作に関わっていたのですが、私はいっさい関わっていなかった。全女をテーマにした作品の撮影を行うことや、ダンプちゃんが主役というのは聞いていたけれど、出来上がってからの作品を見たのが初めてでした。
剛力さんが自分の役を演じるのは聞いていました。周りからは“剛力さんがあんなにかわいいのに、おまえの役をやるの”とか言われたりしましたよ(笑)。周りからも、彩芽ちゃんがレスラーの役だったので、“大丈夫なのかな”という厳しい意見を耳にしたりした。こちらはもう出来上がりを待つだけだったので気にしなかったですね」
ドラマが配信されるやいなや、迫力のある試合シーンが話題となった。
「実際に『極悪女王』を見た人からは、みんな彩芽ちゃんの演技が私と似ていたって言うんですよね。撮影中は、一度、陣中見舞いに行っただけです。あとはそんなに回数は多くはないのですが、彩芽ちゃんと一緒にご飯を食べに行ったりしました。
えりかちゃん(唐田えりか・長与千種役)は、千種がトレーニングもしていたのでずっとそばにいた。演じる役の本人がそばにいる環境でやっているのと、いっさい関わらないでやるのとでは違うと思うんですよ。そのなかで、彩芽ちゃんが想像と研究と努力の結果で、あのような役を演じ切ってくれたことがすごいなって思いました」