2013年に、ミス・ティーン・ジャパン2014で準グランプリを受賞し、デビューした志田音々。その後、テレビ、舞台、雑誌グラビア、YouTubeなどで大活躍、さらに仮面ライダー俳優でもある。三越劇場での座長公演から、貴重なデビュー秘話まで話してもらいました!【第2回/全2回】

志田音々 撮影/小島愛子

ーー志田さんのデビューのきっかけは?

「私、すごく目が悪くて、ずっとお風呂以外は眼鏡っ子だったんです。あるとき、母の行きつけの美容院でシャンプーする前に眼鏡を外したら、店長さんから“かわいい! 絶対に何かに応募したほうがいい!”と言われたんです。私はどちらかというと、ガリ勉だったので、そういうことに興味がなかったんですが、母は“うーん、言われてみれば、かわいいのか?”と思ったみたいで」

ーーお母様、気づくの遅くないですか……?

「それで13年、ミス・ティーン・ジャパンに母が応募して。私は泣きながら面接しました」

ーーなぜ、泣きながら!?

「複数の大人に囲まれて緊張して、怖くなって泣いてしまったんです」

ーーでも、準グランプリを受賞! ……ところで、ガリ勉だったんですか?

「小学生の頃から勉強ができたので、好きでした。そんな私を見て、祖母が塾に入れてくれて中学受験に挑戦して、中高一貫校に進学しました。でも、その後壁にぶつかりました」

ーー挫折したんですか?

「圧倒的に理系が得意で、文系が苦手でした。でも高2のときに“大学で文系学部に入ると楽”と聞いて、なんとかなるだろうと軽い気持ちで文系を選択したんです。でも、できないものはできなかったですね。浪人して成城大学文芸学部に入りました」

ーー苦手だとは思えない学歴ですけど……。

「将来的には、アナウンサーになりたかったんです。小学生のときからの夢でした。でも、ご縁があって、グラビアをやり始めて、そのお仕事も大好きだったので、真剣に悩みましたが、アナウンサー試験は受けませんでした」

ーー岐路があったんですね。

「一番悩んで苦しい時期でした。でも、悩み抜いた末に、ご褒美のように『仮面ライダーギーツ』のオーディションに受かったので、結果的に今の道を選んでよかったと思っています」