1970年代から2020年代の現在までテレビバラエティに出続けている人は多くない。太川陽介さんは長きにわたり芸能界のトップで活躍された人だが、その中では大きな浮き沈みがあったという。ヒット曲や「バス旅」との出会い。軸足を置くことになる舞台の魅力。「バス旅」で見せる“リーダー”の決断力のごとく、その時々での判断が独自の道筋を生み出したようだ。太川陽介のTHE CHANGEとは?【第2回/全4回】
太川陽介さんのヒストリーをたどるとき、外すことのできないのが、テレビ東京の『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』。2007年10月に第1回が放送され、今も『バス旅vs鉄道旅』と形を変えながら16年以上続く人気シリーズとなっている。“リーダー”として番組を引っ張る太川さんだが、スタート時はどんな思いだったのか。
「あの当時、テレビからどんどん離れていってたので、舞台で一生懸命芝居をして、ここで力をつけて、また絶対テレビドラマの世界に戻ろうって思ってた頃なんです。必ず力をつけて、ドラマに戻るぞと思ってたら、なぜかバスに乗ってたという(笑)。でもそこからこんなに長く乗り続けるとは夢にも思わなかったですよね」