デビューから今年で40年。一世を風靡(ふうび)したおニャン子クラブのメンバーとして芸能活動をスタートさせ、卒業後は俳優として多くの映画やドラマで活躍する一方、バラエティ番組にも進出。さらには2020年には小説を書き始めるなど、幅広い活動を続けてきた国生さゆりさん。多くの変化に富んだキャリアでのCHANGEを聞いてみた。

国生さゆり 撮影/有坂政晴 メイク/島田真理子 ヘア/masato スタイリング/富田育子

 おニャン子クラブのメンバーとしてデビューしてから40年、ひとりで活動を始めてからは38年。長いキャリアを持つ国生さんだが、その道のりは必ずしも順風満帆ではなく、その都度で変化をしながら現在までやってきた。特におニャン子クラブを卒業して、ひとりになってからは大きく意識が変わったという。

「おニャン子のときは、前に出ようって頑張って、“気の強い女だな”とか言われて、傷ついていたりしたんです。もともとまじめな性格なので何事も本気で取り組んで、言われることも正面から受け止めていたんですけど、いい意味で仕事なのだからと寛容に受け止めるようになりました」

 その意識は徐々に変わっていったことだという。

「いろいろ先細りしたことが大きいですね。お仕事でも人間関係でも、自分が置かれている環境も。最初は、自分を主張せずに流されるようにしたほうがいいのかなと思ったんですけど、それだと自分の軸がなくなりますし、誰でもいい仕事になってしまいますから、よけいに先細りしていくんです。そのことが大きかったですね」