高校生のときに『欽ちゃんの全日本仮装大賞』(日本テレビ系)に出場し、87年にお笑いコンビ『キッドカット』としてデビュー。深夜番組『ギルガメッシュないと』(テレ東系)で大ブレイクを果たしたイジリー岡田さんのTHE CHANGEを聞いてみた。【第1回/全2回】

イジリー岡田 撮影/柳敏彦

『ギルガメッシュないと』(1991〜98年)は、芸能界にもファンが多かったんですよ。谷村新司さんからは、耳元で「いつも見ているよ」と声を掛けられました。神田正輝さんとドラマで共演させていただいたときには、リハーサル中にアドリブで「エプロンの下は裸なの?」と聞かれました。そんなセリフはなかったのですが、神田さんもギルガメを見ていたようで、サービスで言ってくれたんです。

 あと、宇津井健さんも番組を見られていたと聞いて、驚きました。

 あの番組で僕のことを知ってくださった人は多いと思いますが、もともと幼稚園、小学校、中学時代の僕は、人見知りで赤面症、そして引っ込み思案……そんなタイプでした。

 人生が変わったのが、高校生の頃。放送部に入って「ドリフみたいなことがやりたいね」と仲間と盛り上がり、素人として何度かテレビに出演をするようになったんです。

 最初は高校3年の4月で、『欽ちゃんの仮装大賞』。知り合いの代理で出演したのですが、これがテレビデビューになります。当時、萩本欽一さんが大好きで、あんなあたたかい笑いをやってみたいと考えていましたね。

 その後、テレビ東京の『おはスタ』でも、素人が歌う企画に出演しました。このときのゲストが、デビューしてまだ1か月くらいだった中森明菜さんでした。

 その次はTBSのモノマネ番組に高校の同級生と出演し、『イモ欽トリオ』のモノマネをやりました。この収録の際には、共演した小泉今日子さんにサインもいただいたんですが……。

 その1か月後、『スター誕生!』(日本テレビ)の観覧に応募したら見事、当選して、山中湖のキャンプ場で行われたのを観覧に行くことになったんです。一緒のバスに乗って山中湖に向かったのですが、そこで再びキョンキョンと会うことに。