欅坂から櫻坂──2つの“坂”でキャプテンとしてグループを支え続けてきた菅井友香。グループ卒業から、早2年が経ち、現在は俳優を軸に活躍中だ。グループ在籍中にアイドルとして活躍した7年間という時間の中での変化、そして現在29歳である菅井さんの30代に向けての変化について聞いてみた————。【第3回/全3回】

菅井友香 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/相場清志(eif) スタイリスト/山本杏那

 菅井友香さんにとって、2024年1月に放映されたドラマ『チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ』(テレ東系)は初のW主演ドラマとなった。レズビアンの上司・冬雨(ふゆ)と部下・樹の二人の恋愛模様を軸に、元恋人の未練から生まれた屈折した感情の葛藤を描いた“復讐愛憎劇”だ。同年の9月には続編である『チェイサーゲームW2 美しき天女たち』が放映された。

「出演が決まった時はとても嬉しかったです。テレビドラマは、グループで『徳山大五郎を誰が殺したか?』(テレ東系)と『残酷な観客達』(日本テレビ系)の2回だけ経験させていただいたんですが、個人で出演させてもらったのはこれが初めてでした。この作品で人を大切に思う気持ちも自分の中ではより深まりました」

 俳優業の一方で、2023年2月からは競馬中継番組『KEIBA BEAT』(カンテレ)でMCを務めている。

「子供の頃から乗馬を習っていたので、馬とはずっと密接に関わってきました。どんな形であっても、馬と関わりたいという思いがあったんですが、競馬には触れたことがなかったので“まさか!”という驚きでもありました。とても嬉しかったんですけど、最初の1年はわからないことだらけでした。レースを生で見るのも初めてでしたし、付いていくだけで精一杯だったんです」