181センチの長身とマンガに出てくるような大きな瞳が印象的な、IMP.の松井奏さん。自身初の映画出演作品となる『遺書、公開。』では、クラス内における「序列」のトップに立つ男子高校生の赤崎(※「崎」はたつさき)理人を演じる。スクリーン内での初めての芝居を経験して感じる、松井さんのTHE CHANGEとは。【第2回/全3回】
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クラス内の「序列」1位で、皆の憧れだった姫山椿(堀未央奈さん)が、突然、自殺してしまう。その後、亡くなったはずの彼女からクラスメイト全員に遺書が届いたことで、クラスメイトの知られざる一面を露わにしていく『遺書、公開。』。
スクールカーストや人間の二面性を生々しく描き、普遍性のあるテーマを訴える。そんな悩みは、いつも笑顔が眩しい松井にも無縁ではなかった。
──学校にありがちなスクールカーストや、生徒同士の人間関係の描き方がリアルですが、松井さんはどんな学生時代を過ごしていましたか。
「結構、平凡そのものの学生でしたね。友達もいて楽しいことも多かったんですが、当時すでに事務所でレッスンを受けていたので帰宅部だったし、授業に出られないこともありました。学校行事で1位を取ったりすることもなかったし……あえて序列でいうなら、中くらいですね」
──2年D組で、自身の学生時代に一番似ていると思ったクラスメイトは?
「うーん……主演の吉野北人くん演じる池永柊夜ですね。絶対に(自身が演じる)赤崎(※「崎」はたつさき)理人ではないです(笑)。まさに15位くらいで、よくも悪くも目立たない。友達とボウリングやカラオケに行っても、身バレしたりスカウトされたりなんてこともなかったです」
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