乃木坂46を卒業してから3年。堀未央奈は俳優・タレントとして、多方面でアイコン的存在になりつつある。2025年1月31日公開の映画『遺書、公開。』では“クラス内の序列1位”姫山椿役で存在感を見せる。自身のキャリアとも重なる椿をどう演じたのか? 堀未央奈のTHE CHANGEとは。【第2回/全4回】

堀未央奈 撮影/冨田望

 2年D組の序列1位で、才色兼備の学級委員長・姫山椿。いかにもスクールカーストの頂点に立つ役どころだが、自身の学生時代については「かなりマイペースで生きていました」とクールに明かした。

「高校も卒業して20歳になったころに、友達との同窓会などで“変わってたよね”と言われて、“卒業する前に言ってくれればよかったのに”とも思いました(笑)。でもそのころから、自分の好きなものや世界観を大切にしてきた点は一貫しているので、そのこだわりがある部分を、変わった子だと思われていたのかも」

──そんな中、高校1年生のときに、乃木坂46の2期生オーディションに応募されましたが、どんな気持ちで応募したのでしょうか。

「アイドルが好きで、AKB48さんも、もちろん乃木坂の1期生さんのことも追っていました。そして乃木坂のホームぺージを友達と見ていたら、2期生のオーディションの文字を目にして。応募期間が1か月ほどしかなかったんですが、勇気を出して受けたことが、その後の人生を決めました」

──実際にアイドルとなって、どんな日々でしたか。

「想像の500倍はきつかったです。全て私が意志を持って動いて、世の中に発信していかないと、目立てなくて埋もれてしまうので。メイクのやり方すら分からないところから芸能界に入って、ブログ・ライブ・番組でのリアクション……と、自身の見せ方を考えていきました。体力よりも、そういったメンタル面で鍛えられる事の方が多かったです」