20代でレギュラー出演したクイズ番組『クイズダービー』(TBS)では豊富な知識と勘の良さで「三択の女王」の称号が付き、清楚なしっかり者のイメージから「お嫁さんにしたい女優ナンバーワン」と呼ばれた竹下景子。母親役、祖母役と、年齢を重ねるたびに魅力が増していく竹下景子のTHE CHANGEとは————【第1回/全4回】

竹下景子 撮影/三浦龍司

 知的で、ユーモアがあり、優しく、芯が強い。取材場所に現れた竹下景子は、これまでこちらが持っていたイメージそのままの女性だった。明るい笑顔を包むのは、グレイヘアのショートカット。彼女に憧れる同性代の女性も多いが、きっかけはどんなことだったのだろうか?

「60代の後半に『70才、初めて産みますセブンティウイザン。』というテレビドラマに出演したのですがタイトル通り、70歳で出産する役柄。その年齢らしく見えたほうがいいと思って、それまで2週間に1度のペースだった白髪染めをやめたんです。そうしたら、なんだか気持ちがとても楽になって、撮影が終わってもグレイヘアを楽しんでいます」

 とはいえ、きれいなグレイヘアにするのが難しいと感じる女性たちも多いが……

「きっかけと、過渡期をどう乗り切るかが難しいとみなさんおっしゃいますね。わたしの場合は、ドラマがきっかけでしたし、わたしのことをよくわかってくださっているセンス抜群の美容師さんが、少し色を足したりしながら、自然な感じで移行してくれました。今、どうしようか迷っている方は、やってみたいと思った瞬間がチャンスなんじゃないかな。無理だと思ったら、すぐに戻せますから」