面はゆかった、もうひとつのキャッチフレーズ
竹下景子のもうひとつのキャッチフレーズ「お嫁さんにしたい女優ナンバーワン」。きっかけは、テレビのトーク番組で政治家の方から「息子の嫁にしたいようなお嬢さんですね」といわれたことだそうだが、清楚で知的な美人ということで、日本中の親が「まさしく、そのとおり!」と同意した。当時、ご本人はこれについて、どう感じていたのだろう。
「面はゆかったです(笑)。もっと言えば、ちょっと荷が重かった。だってわたしは自分がそういうタイプ……当時で言えば良妻賢母という感じではないと思っていましたから。でも、そういうイメージがあったからこそ出会えた作品もあるので、こちらも今は感謝しています」
そのころ、映画『男はつらいよ』シリーズでは、1983年の『口笛を吹く寅次郎』、1987年の『知床旅情』、1989年の『寅次郎心の旅路』と3作にマドンナとして出演。押しも押されもしない人気女優のひとりとなっていった。
(つづく)
竹下景子(たけした・けいこ)
1953年9月15日生まれ。愛知県出身。高校生時代からテレビドラマに出演し、1973年にドラマ『波の塔』(NHK)で本格デビュー。映画『学校』で第17回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。舞台『朝焼けのマンハッタン』、『海と日傘』で、第42回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。近年の主な出演作は、舞台『まるは食堂 2024』(24年)、『Silent Sky』(24年)、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』(21年)、ドラマ『風間公親−教場0−』(23年)、『離婚しようよ』(23年)、映画『君たちはどう生きるか』(声の出演/23年)など。
●作品情報
サイモン・スティーヴンス ダブルビル
『ポルノグラフィ PORNOGRAPHY/レイジ RAGE』
東京公演:2025年2月15日(土)〜3月2日(日) シアタートラム
作:サイモン・スティーヴンス
翻訳:小田島創志(『ポルノグラフィ』)、髙田曜子(『レイジ』)
演出:桐山知也
出演:亀田佳明 土井ケイト 岡本玲 sara 田中亨
古谷陸 加茂智里 森永友基 斉藤淳 吉見一豊 竹下景子
スウィング:伊藤わこ 森永友基
公式サイト: https://setagaya-pt.jp/stage/16041/