20代でレギュラー出演したクイズ番組『クイズダービー』(TBS)では豊富な知識と勘の良さで「三択の女王」の称号が付き、清楚なしっかり者のイメージから「お嫁さんにしたい女優ナンバーワン」と呼ばれた竹下景子。母親役、祖母役と、年齢を重ねるたびに魅力が増していく竹下景子のTHE CHANGEとは————【第3回/全4回】 

竹下景子 撮影/三浦龍司

 1976年から1992年まで17年間に渡って放送された『クイズダービー』は、競馬好きだった大橋巨泉さんが「競馬のように、どの回答者が正解するか賭ける番組を」と企画したクイズ番組で、最高視聴率40.8%(関東地区)を叩きだしたこともある、超人気番組。

 出場者は、安定した正解率のはらたいら、珍答連発の井森美幸、そして〝三択の女王〟竹下景子ら、個性豊かな回答者に持ち点を賭けるというスタイルだった。

「巨泉さんは“キャラクターを作ることが番組をヒットさせる秘訣なんだ”とおっしゃっていて、わたしたち回答者はまな板の上の鯉(笑)」

 では、〝三択の女王〟は大橋巨泉さんのプロデュースだった?

「だって、三択は確率の問題ですものね。でも、そういうキャッチフレーズを付けていただけたことは、ありがたかったですね。先日、旅先でお会いした若い方が“クイズダービーの〝三択の女王〟ですよね!?”とおっしゃるので、びっくりしました。今も、CS放送などで見られるそうですね。そんなふうに、時代を超えて愛される番組に参加させていただいたことで、初対面の方ともお話しが弾んだりと、巨泉さんには感謝しています」