「やるときはやります。九州男児らしく(笑)」
──池永に共感することはありますか?
「僕もあまり前に出るタイプではないですね。平穏なときは一歩引いて見ていても、やるときはやります。九州男児らしく(笑)。言いたいことを黙ったままにしていても、もどかしさが残るだけかなと思うんです。自分の意見をはっきり言えることは、正義感があると言えるのかも」
──それは、俳優やアーティストとしてもでしょうか。
「そうですね。THE RAMPAGEで歌った主題歌『Drown Out The Noise』、これはいくつかあったデモのサウンドの中から、僕が選びました。最初はもっとどんよりとした暗い曲を思い描いていたんですが、見ていても感情の起伏が激しい作品なのでロックテイストの曲がいいかなと。
しかも終わり方がまたショッキングなので、その衝撃のままエンドロールになだれこむなら、サウンドとボーカルの圧の強さで訴えかけるのがベストだと考えました。僕自身、映画を見たときも、いい意味で曲が目立っていて、“えっ?”っていうラストのもやもやを音楽で昇華してくれて、スカッとしました」
──歌詞も“序列”のワードが入っていて、見た人の鬱憤を晴らすかのようです。
「実際に作品の現場にいた分、主題歌にも僕が携われたことで違和感があったところを直したりと、演者と観客の気持ちを代弁できる曲にできたかなと思います。みんなで“カッコいい”って喜んだ曲なので、いつかライブで披露できる日も楽しみに待ちたいです」
(つづく)
吉野北人(よしの・ほくと)
1997年3月6日生まれ、宮崎県出身。2014年に「VOCAL BATTLE AUDITION 4」に合格し、総勢16名からなるTHE RAMPAGEのボーカルに選ばれる。2017年、ファーストシングル『Lightning』でメジャーデビュー。ドラマ『PRINCE OF LEGEND』(日テレ系)で俳優デビューし、2020年初めて出演した映画『私がモテてどうすんだ』で初主演を果たした。主な映画作品には、『HiGH&LOW THE WORST X』(2022)、『MY(K)NIGHT マイ・ナイト』(2023)があり、ドラマ出演作には、『トーキョー製麺所』(TBS系)で主演、『魔法のリノベ』(フジテレビ系)、Amazon Prime Video『1122 いいふうふ』がある。2025年1月24日には2nd写真集『Orange』(幻冬舎)の発売が決定している。
ヘアメイク:大木利保(CONTINUE)
スタイリスト:吉田ケイスケ
映画『遺書、公開。』
2025年1月31日(金)全国公開
出演:吉野北人 宮世琉弥 志田彩良
松井奏(IMP.) 髙石あかり 堀未央奈 忍成修吾
上村海成 川島鈴遥 荒井啓志 松本大輝 星乃夢奈 榊原有那 藤堂日向 菊地姫奈 大峰ユリホ
阿佐辰美 兼光ほのか 日髙麻鈴 大東立樹 金野美穂 鈴川紗由 浅野竣哉 青島心 楽駆
原作:陽 東太郎「遺書、公開。」(ガンガンコミックスJOKER/スクウェア・エニックス刊)
監督:英勉 脚本:鈴木おさむ
企画製作:HI-AX 製作プロダクション:ダブ 配給:松竹