THE RAMPAGEの吉野北人。アーティストとしてはもちろん、俳優としても活躍が続いている。この度公開の主演映画『遺書、公開。』では、主人公らしからぬ地味な高校生役に挑戦し、THE RAMPAGEとしても主題歌『Drown Out The Noise』を歌い上げる。音楽・映画・テレビ……と、常に表現の場に立ち続けてきた、吉野の人生におけるCHANGEとは。【第3回/全3回】 

吉野北人 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/大木利保(CONTINUE) スタイリスト/吉田ケイスケ

 バスケットボールに熱中していた、地元・宮崎での少年時代から、歌手に憧れてアーティストの道へ。吉野が10代で全く畑違いの世界に飛び込んだきっかけは、2013年に開催された『VOCAL BATTLE AUDITION 4』だった。

「小学生のときに出会ったバスケットボールでは、宮崎の県大会で1位になったこともありました。だから何となく“バスケの選手になれるかな”と思っていたところに、テレビを通じてEXILEを知って。
 “この人たちになりたい”という憧れが、高校時代にはさらに“歌手になる”とちょっと具体的な夢になっていったんですね。過去の『VOCAL BATTLE AUDITION』の映像を夜中に何回も見たりして、いつオーディションの告知が来てもいいように、シミュレーションをしていました」

──芸能への夢を思い立ってからそこまで、なかなか行動力がないとできないことですね。

「“いつか絶対EXILEになれる”っていう、謎の自信があったんです(笑)。それで高校2年生でオーディションを受けて、半年かけて審査が進んでいって、最終選考でHIROさんに名前を呼ばれたときはボロ泣きしました。この瞬間がなかったら、いまの僕がいないのは間違いないです」