加藤清史郎さんにも影響を受けた
もうひとり、鈴木さんを突き動かした人物がいる。加藤清史郎さんだ。2020年公開の映画『#ハンド全力』でのことだった。
「加藤清史郎くんと映画で共演したとき、すごく白熱したシーンを演じたあと、彼がニコニコしながら“楽しいね”と言っていたんです。そんな姿を見て、“楽しみながら、自分にプライドを持って仕事をやっていくことって、すごく大事だな”と思いました。その一連は、僕にとってすごく気持ちの変化が大きい時期でしたね」
ーーそれを機に、プロ意識が芽生えたんですね。
「そうですね。それ以前は俳優業に対するこだわりみたいなものがありませんでした。俳優業以前に、テレビに出ることに対してのこだわりもなくて。いま思うと、のらりくらりとやっていたのかもしれません」
一生に一度の“はざま”を振り返る鈴木さんの言葉には、聞くものの耳に残る重みがあるのだった。
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すずき・ふく
2004年6月17日生まれ、東京都出身。ドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系/2011年)でブレイク。同ドラマ主題歌『マル・マル・モリ・モリ!』で歌手デビューを果たし、同曲で『第62回NHK紅白歌合戦』に白組最年少の7歳で出演した。近年は2023年4月より『ZIP!』(日本テレビ系)木曜パーソナリティに就任や仮面ライダーギーツ(テレビ朝日系)に出演するなど、活躍の場を広げている。
『野生の島のロズ』
監督・脚本:クリス・サンダース
製作:ジェフ・ハーマン
音楽:クリス・バワーズ
原作:「野生のロボット」福音館書店刊(ピーター・ブラウン作・絵、前沢明枝訳)
配給:東宝東和、ギャガ
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日本語吹替えキャスト:綾瀬はるか(ロズ)、柄本佑(チャッカリ)、鈴木福(キラリ)、いとうまい子(ピンクシッポ)
千葉繁(クビナガ)、種﨑敦美(ヴォントラ)、山本高広(パドラー)、滝知史(サンダーボルト)、
田中美央(ソーン)、濱﨑司(赤ちゃんキラリ)