出演者にも山崎さん自ら声をかけた

 今回は主演であるだけでなく、『企画:山崎育三郎』とクレジットされている。

「顔合わせのときにものすごく多くのスタッフの皆さん、関係者の皆さんが集まってくださって、そこでご挨拶させていただいたんですけど、自分が思い描いたものがこうして形になっていく、これだけの方が協力してくださるというのは感謝もありましたし、同時にプレッシャーも感じました。本当にやりがいのある場に立たせていただいてるなと思いました」

 出演者にも山崎さん自ら声をかけた。みよ吉は明日海りおさんが、八雲役は古川雄大さんが演じる。ともに同じ事務所の盟友であり、コンサートなどでの共演はあるものの、実はミュージカル初共演という。

「この作品をやるのであれば、明日海りおさんのみよ吉もイメージが湧いて、八雲(菊比古)を演じるのは古川雄大しかいないと思いましたし、この3人でミュージカルを作りたいと思って真っ先に声を掛けました。2人とも“ぜひ!”と言ってくれて、うれしかったですね。今稽古に入っているんですけど、この人たちと作っていくことができる幸せを感じています。この3人がメインで話が進んでいくので、繊細な…YES or NOだけじゃない日本人ならではの繊細な思い、歯がゆさ、みたいなものが表現されますし、哀愁のある楽曲で表現されています。もちろん大劇場ならではのダイナミックな楽曲ももちろんありますし、振り幅のあるものになっていくと思います」