かつてカリスマ読者モデルとして名を馳せ、現在はモデル、タレント、実業家として活躍中の益若つばささん。テレビ出演するたびに「激変!」などの見出しがネットニュースに躍るが、益若さんの人生は柔軟なTHE CHANGEに満ちていた。【第5回/全5回】

益若つばさ 撮影/松島豊 スタイリスト/亘つぐみ@TW

 アパレルやコスメなどのブランドプロデューサーとして活躍する一方、タレントとしてテレビ出演する機会も多い益若つばささんだが、出演するたびにSNSのトレンドにその名があがる。その話題の一部が、益若さんのルックスについての言及だ。

 最近でも1月28日放送『ラヴィット!』(TBS系)にVTR出演した際、Xで「#益若つばさ」がトレンド入り、益若さん自身も「テレビに出る度に益若つばさの顔が違うとトレンドにしていただいてありがとうございます」と投稿したことが話題となった。投稿は「永遠の憧れ」「結局いつも可愛い」と絶賛コメントで埋め尽くされたが、メディア露出する人へのルックスの言及が可視化されている昨今、“ルッキズム”について益若さんの見解を聞くと、「私は10代の頃からずっとルッキズムに縛られてきた」と話してくれた。

「だから別に、ルッキズムはなくなったほうがいいとも思っていない派です。『Abema Prime』(ABEMA)のようななにか言わないといけないときには両軸の話をしますが、個人的には仕方がないものだと思っていて。もちろん差別的な発言や人を傷つける言葉はないほうがいいですが、みんな“なくそう”と言いながらも、結局ルッキズムだと思うんです」

 フラットに言葉を続ける益若さんは、さらに「そう言いながらも私自身も、きっとルッキズム主義の方たちのおかげで出られている面もあると思う」と冷静に分析する。

「モデルは見た目で勝負をしている側面もあるし、やっぱりそこを“イヤだ”とは言えないと思うんです。受け入れなきゃいけないと思うし、その分いつまでもキレイでいなきゃなと思いますが、以前と違うのは、中身も磨かなきゃ難しい、ルックスだけじゃ意味がない時代になったことではないでしょうか。昔は“かわいければいい”だったのが、最近はルックスがよくても中身がない人は推されないというか」