2016年に日本テレビを退社後、タレントとして活躍を続ける上田まりえ。今年2月でタレント活動10年目に突入した彼女が新しく2つのことに挑戦する。そこに至るまでの道のり、THE CHANGEを聞いてみた──。【第4回/全4回】

上田まりえ 撮影/冨田望

 2019年に松竹芸能を約3年で退社した上田さんは、完全にフリーランスとして活動をスタートさせた。そして今日までアナウンサーという枠を離れ様々なステージで活動してきている。中でも影響を与えた番組をひとつ選ぶとしたら?

「ひとつひとつの仕事が全て今に繋がっているので、その中からひとつ選ぶのは非常に難しいんですが、『なな→きゅう』はとても大きかったです」

 『なな→きゅう』とは、2019年4月から2年間、月曜から金曜までの朝7時から2時間、文化放送で放送されたラジオの情報ワイド生番組。番組タイトルは7(なな)から9(きゅう)までという放送時間が由来だった。

「ラジオはずっとやりたいと思っていたことのひとつで、日テレを辞めた理由のひとつでもありました。私の人生で初めての冠番組だったのですが、まさか自分の冠番組が持てる日が来るなんて思っていなかったので、番組のオープニングでマイクのスイッチを入れる瞬間やCM明けのジングルが流れるたびに感動していました。この番組の立ち上げからスタッフとして参加していた構成作家の今浪祐介さんという方がいらっしゃるんですが、実は今浪さんは、私が3年間アシスタントを務めていた『5時に夢中!』(TOKYO MX)のスタッフでもあったんです。私が『5時夢』を卒業することが決まった時、今浪さんに“次は何か決まっているの?”と訊かれて、“特に何もありません”と答えたのですが、その数週間後に文化放送に呼ばれて“メインパーソナリティーをやってほしい”と言われました。それが『なな→きゅう』でした」