ドラマ『ナースのお仕事』の尾崎翔子役で見せた新たな一面
──俳優としてのキャリアも40年を超えました。名前が広く知れ渡ったのは、やはりドラマ『ナースのお仕事』(フジテレビ系)での尾崎翔子役だと思います。このブレイク前後で、変わったことはありましたか?
「私がそれ以前にやっていた役が、明るいキャラというよりは、私が出てくるとなにか起きるんじゃないかと思うような、要するに嫌われ役が多かったんです。もちろん、いまはそのころの経験がとても役に立っているんですけど。
それが翔子という、さっぱりしていて、きちょうめんで負けず嫌いな人を演じたので、ブレイクというよりは、みなさんの見てくださる印象が変わった感覚はすごくありました」

「あとは自分というより、みなさんが作品自体をすごく楽しみに見ていただけていたようで。業界の方というより、一般の方から“見ているよ”って声をかけられることが、すごく増えました。翔子さんとか先輩とか、役名で呼ばれることが、体感として印象的でした」