主演の桐谷健太とは『院内警察』以来、約1年ぶりの共演

──こういった陰のある役柄は、いままであまり演じる機会はなかったのではないでしょうか?

「ヒステリックな面を見せる役は経験がありましたけど、優等生なところと、感情が爆発して自暴自棄になる面が共存している役は初めてになります。とても人間くさい子なので、楽しみです」

──桐谷さんとは、昨年のドラマ『院内警察』(フジテレビ系)以来の共演になります。

「器がドシンと大きな方で、『院内警察』のときも“どんなお芝居をしてもいいよ”と受け止めてくださったので、安心感がありました。一年がたって、成長した姿もお見せしたいので、体当たりで向かっていきたいです」

──困難の中で育ったアラサー介護士という役。さまざまな理不尽に立ち向かう長濵さんが見られそうですね。

「私と同い年ぐらいの、20代後半から30代前半の世代の方には、絶対に刺さる作品かなと思います。しんどい世の中でも、“善悪いろいろな顔をして生きていく、しんどさ”はゆかりも私たちも同じかなと思って。回を重ねるごとに、劇中の人たちの人柄をどんどん奥深くひも解いていけるのも、楽しいです」

 取材中、初対面でもつい「ねるさん」と呼んでしまいそうになる、柔らかな人柄。だが世間や人への彼女なりの鋭い目線は、役者としてのステージでも発揮されている。

(つづく)

長濱ねる 
1998年9月4日、長崎県生まれ。
15年に欅坂46のオーディションを受け、欅坂46とけやき坂46の1期生として活動開始。17年9月からは欅坂46専任となり、19年同年7月30日に卒業。20年7月『セブンルール』(フジテレビ系)のMCで芸能活動を再開すると、俳優業にも挑戦。NHK連続テレビ小説舞いあがれ!』、ドラマ『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)『院内警察』(フジテレビ系)『ウソ婚』(フジテレビ系)『若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私』(日本テレビ系)『アンサンブル』(日本テレビ系)など、多数の作品に出演。23年4月からは『news zero』(日本テレビ系)のパートナーを半年間務めている。同年には連載を単行本化した初エッセイ『たゆたう』(KADOKAWA)も刊行した。
Stylist 市野沢祐大(TEN10)
Stylist Yudai Ichinosawa(TEN10) 
メイク yuko kazama

■放送情報
『いつか、ヒーロー』
ABCテレビ・テレビ朝日系にて、毎週日曜22:15~放送
TVer、ABEMAにて、地上波放送終了後見逃し配信
U-NEXTにて全話配信
出演:桐谷健太、宮世琉弥、長濱ねる、泉澤祐希、曽田陵介、星乃夢奈、でんでん、小関裕太、駒木根葵汰、板谷由夏、北村有起哉
脚本:林宏司
監督:アベラヒデノブ、星野和成、松本喜代美、松浦健志
チーフプロデューサー:南雄大(ABCテレビ)
プロデューサー:小森千裕(ABCテレビ)、比屋根り子(ABCテレビ)、松野千鶴子(アズバーズ)、増田玲介(アズバーズ)
主題歌:「HERO」 石崎ひゅーい(EPIC Records Japan)
制作協力:アズバーズ
制作著作:ABCテレビ
©︎ABCテレビ