ミステリードラマ『MADDER その事件、ワタシが犯人です』に出演するflumpool・山村隆太さん。物語は、五百城茉央(乃木坂46)さんが演じる天才高校生が、殺人事件の 犯人と思われる黒川悠と出会うことで動き出す。その黒川を演じるのが山村さん。俳優として新たな挑戦となる今作に入るまでの準備や、人物像をどう掘り下げたのかをじっくりと語ってくれた。【第3回/全3回】

8年ぶりとなる連続ドラマ『MADDER(マダー) その事件、ワタシが犯人です』で新たな境地に挑むflumpool・山村隆太さん。これまでを振り返り「CHANGE」のときは?と尋ねると、返ってきたのは、ある映画での出来事だった。
「“CHANGE”はいろいろあるんですけど、一つ言えるのはおととし撮影した映画『風の奏の君へ』だと思います。ロケで岡山に1か月ぐらい住み込んだんですけど、そこで、自分の中の人生観とか人との向き合い方がすごく変わりました。役に没頭していたというのもあると思うんですが、自分を見つめ直せた感じがするんです」
岡山でのロケは一人で過ごす時間が長かったという。
「人間って誰もが、昨日の自分を超えたいと思うし、変化を求めるけれども、結局同じような毎日を送ってしまう苦しみと諦めみたいなのがあるじゃないですか。それが間違いなく僕の中にもあったんですけど、そんな日々の中でしっかり自分に向き合う意味というか、価値を考えさせられる時間になりました。岡山に行ったことが良かったんでしょうね。良い意味でも悪い意味でも孤独な状況で、もう一度自分に向き合えた。すごくいい経験だったなと思ってます」