10代の頃からドラマ、映画、CMで幅広く活躍している相武紗季さん。えくぼが魅力的な相武さんだが、30歳の時に結婚し二人の子宝にも恵まれた。昨年はNHK朝ドラ『おむすび』での栄養専門学校の教師役で安定した芝居を見せてくれ、その一方では、音声配信アプリ「Artistspoken」では週1回の帯番組にて、ママ達の家事育児の悩みや日々の出来事をPodcast配信している。そんな相武さんに、これまでに人生におけるCHANGEを聞いてみた。【第4回/全4回】

現在放送中のドラマ『夫よ、死んでくれないか』(テレ東系)では、で夫の異常ともいえる束縛に苦しむフリーライターの加賀美璃子を熱演している相武さん。ドラマは学生時代の友人である3人の女性が結婚で奪われた幸せを取り戻すために手段を選ばず奮闘し、各々の人生のリスタートを目指すというマリッジサスペンスだ。
トリプル主演を務める安達祐実と磯山さやかは年齢的にも近く、ほぼ同世代だが、実際に3人で行なった取材の時にはとても和気あいあいで仲の良い空気感。ワチャワチャした感じで本当に大学時代の同級生のような雰囲気だった。
「初共演になるんですけど、安達さんはお姉さんというか、私と磯山さんを引っ張ってくださってます。実際は引っ張るタイプではないと思うんですけど、もうそこに居てくださるだけで安心感があるんです。ただ、これは磯山さんも仰っていましたけど、メチャクチャ喋る方で(笑)。最初の3人でのポスター撮りの時から、友達のように話かけてくださったのには驚きました」
ドラマで演じる璃子に対して、共感する点は「ほぼ無い」という相武さんだが、「真矢(安達)と友里香(磯山)と3人で会話するところは心から楽しく話せますし共感もできます」と話す。
16歳から芸能界で仕事を始め、俳優として着実にキャリアを重ねた後、海外留学のため一旦芸能活動を休止。帰国後、仕事復帰し30歳で結婚。その後2度の出産を経て、現在は俳優、妻、母の顔を持つ。そして、昨年、色彩検定2級とカラーコンシェルジュの資格を取得した。
「子供が出来て、他所の子どもたちと仲良くなって、自然とママ友も出来ました。でも、みなさん芸能人ではないですし、私が提供できるお話があまりないなって思ったんです。それこそ、今回共演している安達(祐実)さんや磯山(さやか)さんだったら、10代から生きてきた環境が一緒なので、たぶん“あるある”も似ているというか、ほとんど共有できるんですけど、10代から働いている人なんて私の周りにほとんどいないので。22、3歳で大学卒業してから働いたり、働かずにそのまま主婦になった方もいて、そういう方達と共通の話題がなかったんです。それで、ママ友たちともっとコミュニケーションを取るためにどうしら良いのかって考えて、何かひとつ自分の趣味や自分の好きなものを明確にして色々な方と話せるテーマがあれば良いなって思ったんです」