ターニングポイントになった2つの資格取得
コロナ禍の時に「何かしたい」との思いもあったというが、ママ友とのコミュニケーションを充実させたいという思いが資格取得への大きなモチベーションとなった。
「色彩検定は昨年の夏に、カラーコンシェルジュの方は年末頃に取りました。実際に、資格を取ってからは知らない人と会うのも怖くなくなりました。そういう意味ではこれらの資格を取ったことは私にとってのひとつのターニングポイントになったと思いますね」
色彩検定とは色の基礎から色の組み合わせに関する幅広い知識や技能を問う検定試験で文科省が後援する公的資格。UC級(色覚の多様性に配慮した誰にとっても見易い色使い)から、3級、2級、1級まである。その一方、カラーコンシェルジュはヘアメイクやファッション、ネイリストなどでその人に似合う色を教えてあげたり提案する職業のことだ。
「色彩検定の方はその色を見てこれは○○番というのはもちろんで、照明で色の関係値なども変わってくるので、それらを憶えるんです。その資格を活かして、やっぱり30代になると顔がくすんだり、体調が悪い時に色味がなくなるということを私自身もリアルに体感しているので、そういう時に何かモチベーションが上がるものとかに関わっていきたいなって思っています。いまのところは母の世代やその上のおばあちゃんたちをカラーコンシェルジュを通して楽しませてあげたいなって。ファッションとか、そっちの方面ではないんです」
色彩検定とカラーコンシェルジュ。色にまつわる二つの資格を取得したことで、これまでとはまた違ったコミュニケーションが取れるようになり、より多くの人たちと関われるきっかけになったという。
「たくさんの方とお話しできて、そこから多くのことを学んで吸収できたら、もっともっと人生楽しくなるだろうなって。そうやって色々と考えた末に辿り着いたのが色や色彩だったんです。これなら、女性が一番気になることだろうし、興味があるんじゃないかって。誰も傷つかないしポジティブにしかならない学びだなって。これから生きていく上で色々な人と出会いたいし、自分の力にも繋がるんじゃないかとも思っています」
年齢と共に人としての高みを目指すことが感じられる相武さん。今後は俳優として、妻として、母親として、40代という新たなステージで更なる活躍を見せてくれることだろう。
相武紗季(あいぶ・さき)
1985年6月20日、兵庫県生まれ。O型。2003年、ドラマ『WATER BOYS』で俳優デビュー。翌2004年に出演した「ミスタードーナツ」のCMが話題になる。以降、多くのドラマや映画に出演。最新作にNHK朝ドラ『おむすび』、『リバーサルオーケストラ』、『ラストマン‐全盲の捜査官‐』など。
【作品情報】
ドラマプレミア23『夫よ、死んでくれないか』
毎週月曜、夜11時6分よりテレビ東京系にて放映中。
原作:丸山正樹『夫よ、死んでくれないか』(双葉文庫刊)
主演:安達祐実 相武紗季 磯山さやか 竹財輝之助 高橋光臣 塚本高史
脚本:的場友見
監督:佐藤竜憲 進藤丈広 柿原利幸
(c)「夫よ、死んでくれないか」製作委員会
公式サイト: https://www.tv-tokyo.co.jp/otoshine/