スーパー戦隊シリーズ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で主人公・桃井タロウを演じ、4月スタートのドラマ『MADDER その事件、ワタシが犯人です』にも出演するなど一気に注目度を高める俳優の樋口幸平さん。もともとはサッカー選手を目指していた日々から一転、俳優の道へ。その「CHANGE」は簡単なものではなかったという。そして、俳優としての「CHANGE」は国内のみならず海外でも話題となった作品との出会いだった。【第3回/全3回】

俳優としてさらに新たな作品に挑んでいく樋口幸平さん。今後に向けての思いを聞いた。
「今の自分はお芝居の力もそうだし、人間力もまだまだ足りてないので、経験だったり、いろいろ培っていって、更に成長していかなきゃいけないと思っています。いろんな現場で学べることってあると思うので、色々な作品にかかわっていけるようになりたいです。色々な役に挑戦することで、自分にとって成長につながると思うんです。作品との出会い、人との出会いを大事にしていきたいです」

そして今思う大切なキーワードは「受け入れること」。
「最近すごく思うのは、“受け入れること”の大切さ。この仕事って正解がないし、免許があるわけでもないし、だから判断する基準がとても難しいと思うんです。同じことをしても人によって“〇”であったり“×”であったりするとても判断が難しい仕事だと思うんです。
でも、だからと言って、言い訳をして自分の都合のいいように置き換えちゃうのが一番まずいと思っています。例えば何か大切なオーディションだったり、作品があって、ここに自分ではなく他のキャストが選ばれた場合、素直に悔しいって思うのか、自分に都合のいいように、“あれは俺に合ってなかっただけだ”と思うとか、捉え方次第で成長が変わってくると思うんです。
悔しいと思って、どこが自分には足りなかったのか、この役に合ってなかったのはなんなのか、ちゃんと受け入れて前に進むことが必要だと思うんです。それが自分自身の成長につながるんじゃないかなって」