唯一無二ともいえるスマートな輝きを放つ俳優・町田啓太。リアルなキャラから歴史上の人物までこれまで実に多彩に表現し続けてきた。町田啓太の”THE CHANGE”とは──。【第1回/全2回】

町田啓太 撮影/冨田望

 警察が捜査しない失踪人を民間の失踪人捜索チームが探し出すために奔走するサスペンス。町田さんの主演最新作、ドラマ9『失踪人捜索班 消えた真実』(テレ東系)だ。ドラマで主役を演じるのは、『テッパチ!』(フジテレビ系)以来、約3年ぶりとなる。

「僕の中では主役でもそうでなくても、やることはそれほど変わらないので、与えられた仕事を一生懸命やるだけなんです。とはいえ、主役というのは座長なので、皆さんが楽しく良いモノを作れるような、発言や相談をしやすい環境でいられるようにしたいなということは常に心掛けています。出来るだけ差し入れを多くするといったことも含まれます(笑)」

 本作で町田さんが演じる主人公・城崎達彦は捜査一課の元刑事という設定だ。突然失踪した最愛の妻を捜すために刑事を辞め、探偵社「失踪人捜索班」を立ち上げ、自らの手で失踪人捜索に奔走する。

「城崎は何があっても絶対に諦めずに、知恵を絞って物事を追っていくところがあるんですが、そこはすごく魅力的で演じる上では僕自身も大切にしているところです。今回はオリジナルの作品なので原作となる小説やコミックがありません。その分、自分で色々と考えなければいけなくて、そこを考えて積み上げたり埋めたりすることがとても多いんです。作品で描かれるのは城崎の人生からすれば一部ですが、もちろんその前後もあるわけで、考えることが多いです」