1996年8月、ミュージックシーンに登場した4人組ダンス&ボーカルグループ「SPEED」。平均年齢13.5歳、メンバー全員が沖縄出身の小・中学生という少女たちから発せられたパッションは瞬く間に日本中を席巻した。当時、メンバー最年少でメインボーカルを務めた島袋寛子は現在もシンガーとしてはもちろん、最近では俳優という新しいステージでの表現にも挑戦している。そんな島袋さんのデビューから30年弱という時間の中で体験したTHE CHANGEについて訊いてみた──。【第2回/全4回】

島袋寛子 撮影/有坂政晴 スタイリスト/鈴木由里香 ヘアメイク/小森真樹

 1996年8月5日、女性4人組ダンス&ボーカルグループ「SPEED」はシングル『Body&Soul』でスタートしたが、メインボーカルを担当していた島袋さんのシンガーとしての歩みは更に遡る。

「私、物心が付いた頃といいますか記憶のある段階から、とにかく歌って踊ることが好きだったんです。当時、母が叔母の経営しているお店を手伝っていて、その時に私もよく一緒に行っていました。そこで歌ったり踊ったりしていたら、スタッフの方からタレント養成所のことを聞いたんです。それが沖縄アクターズスクールでした。早速見学しに行ったら、もうどうしようもなく入りたくなってしまって……。それで母に頼んだら、10年やっても芽が出なかったら諦めようねっていう約束のもとで入ったんです。それが3歳の時でした」