1990年代後半からスタートしたバラエティ番組『めちゃ×2 イケてるッ!』(通称:めちゃイケ/フジテレビ系)で、世の中を席巻した加藤浩次極楽とんぼとしてコンビを組む、相方の山本圭壱やナインティナイン、武田真治らのめちゃイケメンバーと人気コーナーを生み出し、加藤さんには“狂犬”の異名もついた。
 その後は、サッカー情報番組のキャスターや『スッキリ』(日テレ系)の総合司会、『がっちりマンデー!!』(TBS系)のMCを務めるなど、多岐にわたって活躍を続ける加藤さんのTHE CHANGEとは──。【第3回/全4回】

加藤浩次 撮影/有坂政晴

 アイドルだろうが誰だろうが、逆鱗(げきりん)に触れた相手をつかまえて、プロレス技のジャイアントストロングをかけ、ブン投げる。そんな加藤さんの“狂犬”ぶりが人気となった「爆裂お父さん」をはじめ、数々の(いまなら炎上ものの)名物コーナーを世に放ちながら、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)のメンバーたちは一世を風靡(ふうび)していった。

──人気者として駆け上がっていくとき、どんな感覚だったのでしょう。

「売れているという感覚は全然なかったです。本当に。ナイナイ(ナインティナイン:岡村隆史、矢部浩之)やよゐこ(濱口優、有野晋哉)はいろいろな番組を持っていましたけど、僕ら極楽とんぼ(加藤、山本圭壱)はそんなになかったので。その状態で『めちゃイケ』でゴールデンに出させてもらっていました。売れているという感覚はあまりなかったし、振り返ってみても、そういう感じはないです」