“ラスボス”小林幸子の異名はどこから──?

“ラスボス”と命名されたのも、ニコニコ動画がきっかけだった。

 紅白衣装がゲームのラスボス(ラストボスの略。ゲームの最後に立ちはだかる強敵の意)に似ていることから、ネットユーザーのみんなには、陰でラスボスと言われていたようだ。

「ユーザーが生放送中に“ラスボスって呼んでもいいですか?”って聞くので、“いいですよ”と言うと、一気に画面が“ラスボス”でいっぱいに! 翌日に“ラスボス!”って声をかけられて、広がるスピーディーさにも驚きましたね」

ニコニコ動画にとどまらず、YouTubeでは自身の車を公開したり、美川憲一とコラボしたりと常に話題を呼んでいる。 ※本人のYouTubeチャンネル @Sachiko_OfficialChannelより

 新しいツールに触れたことで、持ち前の好奇心が加速。コミケ(コミックマーケット)に“降臨”したり、ボカロ曲を歌ったりと、ラスボスぶりを発揮。

「あのね、これだけは言っておきたいの。ボカロ曲にも、いい歌がたくさんあるんですよ! なかには早口言葉みたいなのもあるんですけど、機械ができて人間ができないのは悔しいじゃない? 一生懸命に練習して歌ってみたりしている自分が、すごく好きですね。誰に褒(ほ)めてもらいたいとかじゃなく、自分を褒めてあげたい(笑)。できた! という達成感が嬉しいんです」

 活躍の場は、歌の世界だけにとどまらない。2004年に起きた中越地震を機に始めた、新潟県・山古志での米作りをはじめ、『幸子米』と名付けた米を、子ども食堂に寄付するボランティア活動も。

「ボランティアをしようと思ってやっているわけじゃなく、自分がやりたい、これだったらやれるということをやっているだけなんです」

※本人のインスタグラム@kobayashi_sachiko_5884より