「だって、まずスタートしないと、何も始まらないから」
本当は、名前を出す必要もないと考えているという。
「でも、『小林幸子』という名前を出すことで協力してくれる人が少しでも増えるのだったら、どんどん使ってくださいという気持ちだし、みんなで作ったお米を子どもたちが食べて健やかに育ってくれたら、嬉しい。だって、生まれ故郷の新潟を大事にしたいし、わたしたち日本人は、お米から元気をもらってきたんだから」

新潟愛は、今年2025年2月に発行されたフレーム切手セット『小林幸子と巡る ばか好き!新潟』へつながり、サステナビリティ精神は、国内最大手の電炉鉄鋼メーカー・東京製鐵株式会社のCSuO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー)として脱酸素社会をPRすることへとつながっている。
「9歳のときに両親から“歌手をやりたいか、やりたくないか”という選択肢を迫られたときに“やりたい”と言ったように、やるかやらないか迷ったときは、やる方を選ぶ人生だったと思うし、それはこれからも変わりません。だって、まずスタートしないと、何も始まらないから」
(つづく)
小林幸子(こばやし さちこ)
1953年12月5日生まれ。新潟県出身。1964年、10歳で『ウソツキ鴎』でデビューし、天才少女歌手として注目される。『おもいで酒』『雪椿』『もしかして』などヒット曲多数。34回出場した『NHK紅白歌合戦』では、豪華な衣装が視聴者にとって大晦日の楽しみとなった。新潟県新潟市のNSG美術館にて『小林幸子 ふるさと凱旋衣装展〜ラスボスのキセキ〜』が2025年8月24日まで開催中。6月27日(金)から公開される劇場用アニメ『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』のエンディング主題歌『僕たちの日々』を担当。
