原作の段階では赤ちゃん時代しか描かれていない

 今回「やかんの麦茶」のショートムービーで畑さんが演じるのはひまわり。それも未来の姿。『しんちゃん』ファンの畑さんが予想していた未来のひまわりと、今回実際に演じてみたひまわり、どんな違いがあったのだろう。

「演じる前からいろいろとイメージは浮かべていましたが、いざ、台本をいただいて演じてみると、私が思い描いていた以上にギャルで強気な女の子だなと思いました。しんのすけがすごくひょうきんで楽しい子だから、そことの対比でひまわりは冷静でおとなしめに育つのかなと思いきや、ひまわりも強気で勝気で少しツンデレな部分もあり、末っ子らしいところがまたかわいらしいキャラクターになっています」

 今回の未来の野原家の中でも原作から大きく変貌を遂げるのがひまわり。

「原作の段階では赤ちゃん時代しか描かれていないので、実写化にあたってチームのみなさまにお話を伺いながらキャラクターを作り上げました。成長したひまわりの姿をお楽しみいただける仕上がりになっていると思います」

 『クレヨンしんちゃん』を愛する畑さんが思う、今回のショートムービーの見どころは。

「『クレヨンしんちゃん』と「やかんの麦茶」それぞれのチームのみなさまが互いにリスペクトを持って作品作りに向き合われていたので、私はこのチームに飛び込んでいくだけでした。原作のもつ魅力が詰まったあたたかいお話になっていますし、素敵に成長した野原家はもちろん、それ以外のキャラクターも豪華なキャストの方々が演じられています。そういった点も見どころの一つだと思っています」

(つづく)

畑芽育(はた・めい)
2002年4月10日 生まれ。東京都出身。T 152cm。 O型。1歳のころから芸能活動を始め、数々の映画やドラマに出演。2023年公開の映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』でヒロインを演じ、同年、『最高の生徒 ~余命1年のラストダンス~』で、地上波連続ドラマ初主演を果たす。最新作はW主演を務める映画『君がトクベツ』(公開中)。待機作に映画『事故物件ゾク 恐い間取り』(7月25日公開)がある。