『クレヨンしんちゃん』の野原家の未来を描く「やかんの麦茶」のショートムービー「もうひとつのクレヨンしんちゃん やかんの家族だゾ!」。今回ひまわり役に抜擢されたのが畑芽育さん。子どもの頃から愛してやまない世界に飛び込んだ思いを聞いた。また、子役から重ねてきた俳優キャリアにとっての「CHANGE」の瞬間は?その率直な思いも語ってくれた。【第1回/全2回】

畑芽育 撮影/冨田望

 『クレヨンしんちゃん』のひまわり役として声が掛かった時、どんな思いだったのだろうか。

「まず驚きました。『クレヨンしんちゃん』は、小さい頃から見ていましたし、そんな国民的アニメが実写化されて、しかもそれに私が携われるなんて。その上、“ひまわり役!?” という驚きも大きかったです。「やかんの麦茶」 も元々大好きだったので、“好きなもの”と“好きなもの”が融合している世界に参加できることがすごく嬉しかったです」

 『クレヨンしんちゃん』のテレビアニメがスタートしたのは、1992年。2002年生まれの畑さんにとっては、生まれたときから当たり前のように毎週目にして親しんだ世界。1歳の頃から芸能活動をしていた畑さん、『しんちゃん』の思い出と子どもの頃の活動がリンクするという。

「本当に『クレヨンしんちゃん』が大好きで、毎週録画していました。あと、小さい頃『クレヨンしんちゃん』の総集編みたいな分厚い本を買ってもらって、母とオーディションの行き帰りの電車で読んでいたのをすごく覚えています。電車の中で、声を出して笑ってしまうので、よく怒られていました。“そんな声出して笑うなら、うちで読みなさい”って(笑)。私がギャグやコメディなど、面白いものが好きになったきっかけの一つは間違いなく『クレヨンしんちゃん』の影響があると思います」