年齢を詐称しNSCに入学

 14歳のとき、本来は15歳以上でなければ入れないNSC大阪校へ、1歳サバを読み入学したチャンス大城さん。8期生として入学し、その同期に千原ジュニアさんがいたのだ。

「2017年7月7日に『チハラトーク』(千原兄弟によるトークライブ)に呼ばれたんですけど、そのときに山に埋められた話をしたら、ジュニアさん、息できないくらい笑ってたんですよ。なんか、ここがポイントです。もっともっと源流というか、もっと遡ると、当時点数表を書いていたんですよ」

ーー点数表?

「はい。『FUJIWARA10点、バッファロー吾郎10点、雨上がり決死隊10点』とか。で、『千原兄弟5点』って書いてたんですよ。当時の、その表が見つかりまして、(千原)せいじさんとジュニアさんが“なんで5点やねん! あいつをチハラトークに呼ぶ!”って言って、それで呼ばれて。話す予定がなかったんですけど、たまたま山に埋められた話をしたんです」

 「山に埋められた話」とは、今やチャンス大城さんの代名詞ともいえるトークだ。定時制高校3年生のとき、友達の和田さんとともに知り合いの怖い集団に目をつけられ、拉致されると六甲山で穴を掘らされ、自分で掘った穴に首まで埋められたという話だ。肝試しに来たカップルに生首のおばけと間違えられ、1度は救出のチャンスを逃している。

「僕もウケると思ってなかったんですよ。で、当時フリーだったんですね。工事現場で仕事してたんですけど、穴掘ってたら、休憩中、携帯に着信がいっぱい入ってて。フジテレビの『すべらない話』のスタッフさんからで“ぜひお話を聞かせてください”って」

 後日、出演オーディションに参加した。「こんなの受からないだろう」と思っていた、が。

「1週間後、夕方すかね、中野サンプラザの前を歩いていたら“合格です”って電話がかかってきて。なんか、あのときの夕焼けはいまだに覚えてます」